2017.08.08

中国人留学生の学歴認証について

 

 

  大学院入試向けの学歴認証依頼が多くなってきていますが、引き続き学生から我々CHSI日本代理機構に大学への提出書類についての質問もあります。

  その中で特に多いのが大学側から「“公証書”を提出するように言われますが認証書と違うのでしょうか」「CHSI日本代理機構では公証は出来ますか」など公証に関わることです。 何校かの入試要項を拝見させていただいたところ、確かに“公証”を求められている大学様も多く見受けられます。これは数年前まで中国大使館または領事館において公証業務を行っていた名残であると思われますが、いまだ公証書を求め、中国の公証処で取得することを求める大学もあるようです。CHSIの学歴認証書を提出したところ受け取りを拒否され、公証書の提出を求められた学生もいました。

  この他、「CHSI以外の認証書提出を求められていますがどうしたらいいでしょう」という場合もありました。

 

  そこで再三ではありますが今一度、注意点として、 

  そもそもこの“公証”は卒業証書や成績証の公証ではなく、これらに学生が添付している訳文の“翻訳公証”で、証書の公証ではありません。中国の公証処でも同様です。なぜなら中国において学歴を認証出来るのはCHSIだけであると法律で定められているからです。 翻訳の証明であればなぜ公証が必要なのでしょうか。

  中国において学歴を担保、保証するものは“公証書”ではなく“認証書”です。

  CHSIの認証のみ中国国家として保護、保証の対象であると明言されています。

  ※中国においてCHSI以外は学歴認証業務、認証書の発行は法律で認められておりません。

 

  このような書類の提出を中国人留学生にのみ課す事は非常に残念なことではありますが、いまだ年に数人の偽造書類や正規学歴教育でないもの等が発見されるのも事実です。 各大学、教育機関様におかれましても安心して中国人留学生を採用していただけるよう、今一度この中国人留学生に課す提出書類について再考いただけますようお願い申し上げます。

  以下の文献は中国の学歴認証が不正に行われていることが多いための、改めて中国政府教育部が2014年に発表したものと、その日本語訳です。

  中国政府教育部サイトに掲載の文献 http://www.moe.gov.cn/srcsite/A15/s7063/200407/t20040721_61498.html

 

  文献の日本語訳