2017.05.17

中国の国際高校 − ③ -

 

Ⅲ:“国際高校”の選択方法

入学の目標をはっきり決める

 国際高校が開設している国際課程は主に三種類ある。IB課程、A-level課程及びAP課程である。この三種類の課程はいずれも生徒が世界の名門校へ出願する助けとなるが、留学先の国によって、いささか偏りがある。
 もし、将来子供がアメリカに留学することを望むなら、できる限りAP課程を開設している学校を選択するのがよい。というのも、AP課程はアメリカのカレッジボードが運営しているからである。それに対して、英国に留学したいなら、一般的な教育業界人は保護者がA-level課程を選択するよう推薦する傾向がある。というのも、このA-level課程は英国ケンブリッジ大学国際試験委員会が運営しているからである。そして、IB課程は国際バカロレア機構が提供しているので、IBディプロマを取得すれば、欧米等多くの国の大学に出願することができる。

 

総合的に比較してみる
 国際高校を選択する家庭は一般的に経済力が豊かであり、学費がいくらであるかは多くの保護者にとって関心のある問題ではないようである。通常、保護者が相談するのは、課程・教師陣・卒業進学率等を含む学校の教育状況―例えば、学校の課程はどのように設置されているのか、中国と外国のカリキュラムの割合と分布はどうなっているのか、外国人教師の人数・教師の学歴及び教育に従事してきた経験等を含む学校の教師陣の状況、生徒の卒業後の進学の見通しはどうであるか?これまでの卒業生のうち、何人が世界レベルの名門校に進学したか?―により関心を寄せている。寄宿制の学校に対しては、保護者はさらに学校の寄宿舎の食事や居住環境及び生徒の規律方面の管理制度に関心を寄せることで、学校が良好な学習と生活環境を提供できるかどうかを調べている。

 留学の目標と目的国を決めた後、保護者は課程の設置・教師陣・学校運営のハード面、学費等の面から総合的に比較する。教育体系・社会的実践体系・徳育体系を含め、これらの体系によって、子供が順調に試験に受かることができ、総合的な資質を養成することができるかどうかを見極めるのである。