2016.06.24

2016年普通高等教育機関・学生募集計画

 2016年の普通高等学校招生全国統一入試(高考)に先立ち、最近社会の関心を集めている江蘇・湖北両省の2016年普通高等教育機関学生募集計画における採用定数問題に焦点をあてた教育部責任者のインタビュー内容が報道されたので紹介します。

 

毎年の高等教育機関の学生募集計画はどのように定数配分されるのですか?
答:毎年の全国普通高等教育機関学生募集計画の総数は、国民経済と社会発展の需要及び国家の教育事業発展計画が確定した目標に基づいて、国家発展改革委員会が教育部と第一段階の案を検討・提出し、全国人民代表大会の審議を経て確定します。
その後、教育部が主に各省の大学入試の応募人数・高等教育機関の運営条件等の要素を勘案して、各省の学生募集計画の定数配分案を総合的に推計・提出し、国家発展改革委員会と協議・検討の上、確定します。

 

どうして中西部地区を支援する学生募集協力計画を実施するのですか?
 答:歴史的に形成された高等教育資源の分布には不均衡な点もあり、一部の省の高等教育資源は相対的に不足しており、各省の大学入試採用率には格差が生じています。党中央・国務院はこの問題を非常に重視しており、“地域発展の格差を縮小し、教育の公平を促進する”政策決定による定数配分を打ち出しました。
2008年、教育部は国家発展改革委員会と共同で中西部地区支援の学生募集協力計画の実施を着手したのです。毎年、増員計画の定数配分を行い、高等教育資源が相対的に豊富で、採用率が高い省の高等教育機関が(中西部地区学生の採用定数増員を)引き受ける形で、高等教育資源が不足し、採用率の低い中西部の省と人口の多い省の学生募集に配慮しています。
こうした努力を通じて、各省間の大学入試採用率の格差は明らかに縮小しており、2015年には、採用率最低の省と全国平均の差は2010年の15.3ポイントから5ポイント以内にまで縮小しました。

 

協力計画の実施は、支援する(中西部地区学生の採用定数増員を引き受ける)省の大学入試採用率に(好ましくない)影響を与えませんか?
答:協力計画の定数配分では、支援する各省の大学入試採用率・本科採用率を低下させないことを基本前提としています。実際の執行状況から見ると、各支援省の最近の大学入試採用率・本科採用率はいずれも全国平均を上回り、年を追って上昇しています。
例えば、2013年から2015年では、江蘇省の大学入試採用率は85.8%から88.8%にまで上昇しており、湖北省の大学入試採用率は80.4%から87.0%にまで上昇しています。推計によれば、両省の2016年の大学入試採用率と本科採用率は2015年と比べてある程度上昇する見込みです。両省の今年の計画配分問題に関しては、両省の教育庁が既に教育部と意思疎通を行ない、社会に対して説明を実施しています。

 

今年の学生募集計画における定数配分について、教育部は他にどのような配慮をしていますか?
 答:次の段階として、教育部は、各省が国家の統一配分に基づいて、学生募集計画を念入りに作成し、各省の2016年大学入試採用率・本科採用率を安定の中で上昇させることを確実に保障するよう指導します。
広範な受験生及びその保護者の皆さん、どうぞ安心して、大学入試の準備に全力投入し、よい成績を収められるよう頑張ってください。

 

(教育部発表参照)