2016.08.24

中国の「民営大学」について(上)

 

Ⅰ:民営大学とは何か?


 民営高等教育機関(民営大学)は企業、事業(国の予算で運営され、非営利活動を行う事業組織、社会団体(公認された大衆団体:労働組合・婦人連合会・学生会・学生の各種サークル等)及びその他の社会組織と市民個人が非国家財政の教育経費を利用して、社会の需要に合わせて創設した高等教育機関で、学校運営レベルは専科と本科に分けられる。
 国家は社会的勢力が義務教育を実施する教育機関を創設することを、国家が実施する義務教育を補完するものとして奨励している。一方で社会的勢力が高等教育機関を創設することを厳格に規制しており、国家は社会的勢力が学校運営をすることに対して、学校運営許可証制度を実施している。各レベルの教育行政部門は規定の審査権限に基づいて、設立を認可した教育機関に対し学校運営許可証を交付する。
 2015年12月4日までに、全国で独立して創設された民営普通高等教育機関は456校で、中外共同運営(中国の高等教育機関が海外の高等教育機関と提携して学校運営をする)高等教育機関は7校である。(百度百科参照)

 

 

Ⅱ:中国民営大学のランキング


武昌首義学院が2016年中国民営大学ランキングのトップ
 艾瑞深中国校友会のレポートによると、2016年中国大学ランキングで、武昌首義学院が総合得点100点で、2016年中国民営大学ランキングのトップとなった。
 文華学院が99.81点で第二位、山東英才学院が99.65点で第三位、 西安欧亜学院が99.57点で4位、三亜学院が99.52点で第五位、山東協和学院が99.48点で第六位、吉林華橋外国語学院が99.45点で第七位、西安外事学院が99.43点で第八位、湖南渉外経済学院が99.32点で第九位、江西科技学院が99.14点で第十位であった。

     

寧波諾丁漢(諾丁漢=ノッティンガム)大学が2016年中国五つ星民営大学の栄誉を受け、中国の一流民営大学の地位を占める
 最新の2016年中国両岸四地(中国大陸・台湾・香港・マカオ)大学ランキングで、武昌首義学院・文華学院・山東英才学院・西安欧亜学院・三亜学院・山東協和学院・吉林華橋外国語学院・西安外事学院・湖南渉外経済学院・江西科技学院・北京城市学院・西京学院・仰恩大学及び黄河科技学院等が2016年中国五つ星民営大学の栄誉を受け、中国の一流民営大学に位置付けられた。
 寧波諾丁漢大学・西交利物浦(西交=西安交通、利物浦=リバプール)大学及び北京師範大学―香港浸会大学聯合国際学院等が2016年中国五つ星中外共同運営大学に選ばれ、中国の一流大学の地位に昇った。
 中国の一流民営大学は中国において総合力が一流で、学校運営レベルが一流の民営高等教育機関で、全国の民営大学の中の優秀な代表大学と言える。
(高考网参照)