●合格最低ラインとは何か?
合格最低ラインは各省・自治区・直轄市がそれぞれ確定するが、状況がそれぞれ異なるので、合格ラインの点差も大きくなる可能性があり、最高点と最低点の差は100点を超える。例えば、2004年山東省の合格最低ラインは理科で374点であったが、同年青海省の合格最低ラインは理科で240点であり、その差は140点以上であった。
格差がどんなに大きくても、各地が合格ラインを確定する方法は同じで、いずれもその年の学生募集計画と受験生の成績に基づいて、人数をよりどころとして確定する。一般に計画(募集)人数よりもやや多めに確定する。多くは、計画人数の1.1倍~1.2倍となるように合格ラインを確定し、省全体の受験生を入試の得点の上下によって並べ、計画募集人数の(1.1倍~1.2倍の)リミットにあたる受験生の点数が、その年のその省の合格最低ラインで、その点数に到達した受験生のみが、(高等教育機関に)採用される資格を持つ。
◎例:
ある省の2003年の理科の計画募集人数が34,780人で、省全体の受験生の大学入試の成績に基づいて並べ、もし、(募集人数と入学審査にまで進める出願者数を)1:1.1の割合で確定するならば、(入試の成績を)高得点から低得点まで並べた38,258番目の、最後の一人の大学入試得点が359点であれば、359点がその省の理科の合格最低ラインとなる。通常、合格最低ラインは文科と理科に分かれている。
◎例:
2007年江蘇省の第二批高等職業学校(専科)の合格最低ラインが360点であれば、(入試の得点が)360点より低い者は採用されないが、360点より高くても必ずしも採用されるわけではない。もし、ある高等教育機関で500名を採用する際に、合格ラインに達している出願者数が700人に上れば、成績のよい順に採用するので200人が不合格になる。
●大学の採用における第一批と第二批採用とはどういう意味か?
本科(或いは専科)は「提前(繰り上げ)批採用」、「第一批次採用」、「第二批次採用」及び「第三批次採用」に分かれている。一般に言う一本・二本及び三本である。
「提前批」は、普通大学入試に先駆けて行われる。主に国防生・師範生及び各種士官学校生・芸術系受験生の採用を指す。
「第一批次」はその年の普通大学入試の比較的高い合格ライン(例えば580点以上)に基づく、重点本科の採用段階、すなわち優先採用で、第一次採用を行うことである。
「第二批次」はその年の普通大学入試の相対的に高い合格ライン(例えば520点以上)に基づいて、重点本科の合格ラインに達していない、または重点本科の合格ラインに達しているが採用されなかった者に対して、普通本科の採用を行う、すなわち第二次採用を行うことである。
「第三批次」はその年の普通大学入試の専科の水準より高い合格ライン(例えば460点以上)に基づいて、普通本科の合格ラインに達していない、または普通本科の合格ラインに達しているが採用されなかった者に対して、民営高等教育機関・独立学院・二級学院の採用を行う、すなわち第三次採用を行うことである。
本科の合格ラインに達していないが、提档(=提取考生档案。採用を行う学校が入学審査のために受験生の個人履歴調書を受け取ること。募集人数の1~1.2倍の受験生を審査できるように、各校が設定する入学審査に進める点数の)ラインを超えている者に対しては、専科採用を行うが、同様にランクごとの採用で、上記と同じである。
●一部の大学はなぜ第一批採用と第二批採用に分かれているのか?
本科一批と二批は学生募集時に、当該地区が学生募集計画の確定する批次ラインに基づいて、分割する二つの批次を指している。当然、その他の批次、例えば提前批・専科批等もあり、異なる地方の批次区分も異なる。
受験生は一批の合格ライン(重本=重点本科ラインでもある)に達して初めて、一本(重本)の高等教育機関の学生募集に参加する資格を持つ。二批も同じことである。
なぜ“批”と呼ぶのか?それは、一本の高等教育機関の採用業務が終了した後に、二本の高等教育機関の採用業務を行うからである。(注:批とは、ひとまとまりとなった物・人を数える量詞〈助数詞〉なので、ランク別の一連の受験生ごとに採用業務が行われる状況を表している)
一部の学校には本科一批の専攻もあれば、本科二批の専攻もある。ただし、卒業証書には、それは一本専攻である、それは二本専攻であるとは書かれていない。一本専攻と二本専攻の違いは、その学校の重点発展専攻であるかどうか、及びその学校の優位な専攻であるかどうかである。
●A線、B線はどんな意味か?
第一批は重点大学
第二批A線は普通本科大学
B船は高額な学費を払って入学する民営本科高等教育機関
第三批A線は公営専科大学
B線は民営の高額学費の専科
一般的に言うと、点数は第一批から下に向かって下がっていくが、一部の評判・効果・利益や就職率さえも高い高等教育機関は、たとえ低い批次にあっても、その合格ラインは非常に高い。というのも、学位の供給がその需要に追いついていないからである。
(百度知道参照)